今回は毛虫を駆除する「庭木の消毒」についてお話したいと思います。
庭木の消毒とは農薬を散布し毛虫など害虫を駆除する作業です。
植木の消毒について
そもそも植木の消毒って、しなければならないのですか?
消毒は危険そうな農薬を散布するイメージがあるのでちょっと心配です。
心配なお気持ち、よくわかります。
庭木の消毒は農薬を散布するので怖いイメージがありますよね。
しかし、人間に害を及ぼす恐れのある毛虫にはできるかぎり消毒をおこなうことをお勧めします。
庭木の消毒が必要な主な理由は次の通りです。
- 害虫が葉を食い荒らし、見栄えが悪くなる
- 人が毛虫に刺され、肌がかぶれる
なかでも、「人が毛虫に刺され、肌がかぶれる」など人に対する被害が発生することがいちばん厄介です。
庭木には、「マイマイガ」「チャドクガ」「イラガ」などいろいろな毛虫がつきます。
とくに気をつけなければならないのは「チャドクガ」。
この「チャドクガ」植木屋泣かせの毛虫です。
ご自分でお庭の掃除や草引きをしていて、この毛虫にやられたというのもよくある話。
毒性がかなり強く、軽く触れるだけで激しい痒みに襲われます。
激しい痒みに襲われても「チャドクガ」のアレルギー症状は市販のかゆみ止めでもあまり効果がありません。
肌の弱い人や一刻も早く痒みを鎮めたい方は、「皮膚科」の受診をおすすめします。
庭木の消毒に関して
植木の消毒は、年に何回もしなければならない事ではありません。
多くて年2回、少なくても5~6月頃の毛虫の発生する時期1回だけでもかなり効果があります。
なるべく農薬の散布を控えたいとお考えなら、害虫が付きやすい木だけでも消毒をなされてはいかがでしょうか。
害虫が付きやすい庭木は、サザンカ・ツバキ・シシガシラ・モミジ・柿の木・ウメなどがあります
まとめ
野菜やお米など「無農薬」が世の中に広まるようになり「農薬= 体に悪いもの」のイメージが定着しました。
私自身、農薬を散布する「庭木の消毒」はかなりイメージが悪くなっていることを実感しています。
消毒作業前、ご近所に「お声がけ」に行っても、迷惑に思われていることもしばしば。
しかし、消毒は庭木にとっても、人にとっても、害が及ばないようにするために必要な作業です。
どうか消毒作業を見かけたり、ご近所様で消毒作業前にお声掛けされた時は、広い心で受け止めていただけたら庭師としてとても嬉しい限りです。
最後になりましたが、消毒作業に必要な農薬や道具ついてこちらのページで詳しくお伝えしています。
宜しければご覧ください。