庭木や花に大切なものといえば水やり。
【 水やりの頻度は? 】【 水やりをする時間帯は? 】など、水やりには意外と周知されていない部分もあります。
そこで普段から庭木に親しんでいる庭師から、水やりの頻度やちょっとしたコツなどをお知らせしたいと思います。
水やりで気を付けるポイント!
- 水やりの方法
- 季節に応じた水やりの頻度
- 新たに植樹したその後の1年間の水やり
水やりの方法
水やりをホースでサーっと撒いただけで終わらしている方が多くおられます。
サーっと撒いただけの水やりでは水の量が足らず、木の根元にたっぷり水を溜めてあげることが大切です。
具体的な水やりの方法は・・・
このような木の根元にたっぷりと水の溜める事をできれば2~3回おこなうのが望ましいです。
水やりで注意すること
葉に水をかけないで!
夏場の日中、日差しがキツイ時に葉っぱに水をかけないでください。
日差しのキツイ時に葉にかかった水滴はレンズのようになり葉に焼けが入る原因となります。
水は冷たくなってから!
夏場、ホース内に溜まった水はお湯のように熱くなっています。
ホースの中の水を出し、水が冷たくなった事を確認してから水やりをおこなってください。
季節に応じた水やりの頻度
水やりには、季節に応じた頻度があります。
木が長年その場所に植わっている場合は、自身で水分を賄うことができるので水やりに神経質になる必要はありません。
基本は雨降りの水で補い、もし夏場に猛暑の日が続くような事があれば涼しくなった夕方にでも水やりを行えば大丈夫です。
しかし新しく木を植樹したような場合は、そうはいきません。
植樹したその後の1年間の水やりがとても大切です。
庭木を「生かすも、枯らすも」この1年にかかっていることを覚えておいてください。
植樹後の1年間の水やりの頻度
春
2日に1回か毎日が理想です。
気温が上がると木の成長が盛んになりますので、水やりの回数は徐々に増やしていくようにしましょう。
夏
できるかぎり毎日の水やりが望ましいです。
気温の高い日中の水やりは撒いた水が熱くなり根を痛めますので避けてください。
水やりをするなら気温が低い朝か夕方が良いでしょう。
秋
春と同じ水やりの要領で良いと思います。
しかし、冬に近づくにつれ気温が下がってきたときは3日に1回と徐々に回数を減らしていくのが良いでしょう。
冬
冬場植物は、最低限の水しか吸収しなくなりますので1週間に1度程度で大丈夫です。
水やりをする時間帯は、夕方以降は水気を含んだ土が凍結するので朝方が良いでしょう。
自然の雨に任せてみましょう。
植樹をしてから2年目になりますと徐々に根も張り、水やりの回数や量も少し減らして大丈夫です。
庭木の状態や夏場の酷暑など、その年の気象状況によっては、それに応じた対応が必要になります。
まとめ
水やりで大切なのは以下の点です。
そして水やりの方法でも以下の点に気をつけ水やりをおこなって下さい。
- 水やりの水量は「根元にタップリ、2~3回」
- 水やりの際は「葉に水かけず、冷たい水を!」
人間の食事と同じで、水やりは植木や植物にとってとても大切なこと。
大切な木を枯らさないためにも、薬じゃありませんが用法・用量を守って正しく行ってください。
水やりを簡単にする「灌水ホース」という水が滲み出るホースを使った水やりの方法もご紹介していますので、そちらも合わせてご覧ください。