お手軽に庭木を剪定できる「ヘッジトリマー」。
最近ではプロの植木屋さんでも、刈込鋏より多用し作業されている姿も見かけます。
ヘッジトリマーを使えば「楽で速く簡単に」庭木を剪定できます。
積極的に使用することもアリだと思いますが、どのような庭木でもヘッジトリマでカバーできるわけではありません。
ヘッジトリマーは、硬い葉や太い枝が苦手です。
「仕事で使っているから分かる」その辺りの詳しい情報をお伝えしたいと思います。
ヘッジトリマーは、硬い葉や太い枝が苦手です
ヘッジトリマーを使った剪定では、ついつい機械任せの剪定になりがち。
刃がモーターでスライドして動く構造なので自分で力加減ができず、硬い枝もついつい ”バリバリ” と無理に刈り込んでしまいます。
その結果、モーターの焼き付き・刃の損傷などが起こりやすくなります。
また損傷を起こさなくても、刃の切れ味が落ちるのが早くなります。
ヘッジトリマーで庭木を剪定する時は、機械で力任せにバリバリ刈り込む事をお控えください。
もし、刈り込んでいる時に硬そうな感触がするようでしたら、刈込鋏を使うなどヘッジトリマーと鋏との道具の使い分けをおススメします。
ヘッジトリマーの刃の構造
ヘッジトリマーの剪定に適した植木は．．．
ヘッジトリマーでの剪定に適した植木は、次のようなものです。
枝や葉が柔らかく、単純な樹形の木です。
例えば、丸や四角の形をした「ヒラドツツジ」「サツキ」などがあります。
（左）ヒラドツツジ（右）サツキ
また太い枝が無い状態の生垣にも適しています。
ヘッジトリマーの剪定に適さない庭木は．．．
- 長年放置され太い枝が伸びた状態の庭木
- 枝・葉が固い庭木
- 透かし剪定をしなければならない庭木
などには適しません。
具体的には、以下のような状態の庭木です。
何年も剪定をしていない「イヌマキ」
枝・葉の堅いカシ
透かし剪定をしなければならない植木（左）シダレウメ（右）松
この他にヘッジトリマーでの剪定に適さない植木はまだまだありますが、これらの植木は鋏を使い手作業で剪定しなければいけいないものです。
最後になりましたが、別の記事で「ヘッジトリマを使った剪定」と「庭師がおススメする電動ヘッジトリマ」もご紹介しています。
そちらも合わせて読んでいただけると嬉しいです。
