【新しく庭木を植えたい!】庭木を選ぶポイントは...

「 新しく庭木を植えたいけど、どんな木を植えたらいいの? 」という相談をよく受けます。

具体的には...

前に植えていたの木枯れちゃったのよね~
次はどんな木を選んだら良いのかしら?
木の種類がいっぱい有り過ぎて、分かんないわ...
おすすめを教えてぐださらないかしら。

確かに種類がいろいろ有り過ぎて悩みますよね。
庭木といっても、針葉樹・広葉樹・常緑樹・落葉樹・花の咲くもの・実の成るもの様々。
「植えたいものを植える」これが基本だと思いますが、日本の住宅事情を考えればそう単純にいかない部分もありますよね。

庭木選びには「限られたスペースで、いかに好みに合った木を選択するか」ここが大切です。

私も庭師として数々の植樹の相談を受けてきましたが、木の選択にはいつも頭を悩ませます。

この記事では、庭師だからお伝えできる「新しく植える庭木を選ぶポイント」をお話ししていきたいと思います。

目次

庭木を選ぶ際のポイントは...

植樹する場所の状況で選択する木も違ってきますが、私が思う庭木を選ぶポイントとしては以下の通りです。

  • 将来、大木にならない木
  • 1年間に伸びる枝や葉が旺盛過ぎない木
  • 危険な毛虫などが発生しない木

将来的に大木にならない木

庭師として働いていると、庭木の成長過程をよく知っています。

最初は小さかった苗木が、「思った以上に大きく成長した」ということもよくある話。

後々、伐採しなければならない状況になる「後悔先に立たず」のパターンです。

例えば、ゴールドクレスト・レイランディなどがそれに当たります。

広い敷地に植えるなら大きくなり過ぎても問題はないかもしれませんが、狭い住宅の敷地ではそういきません。

ゴールドクレスト

またトネリコなども以外に大きくなる庭木です。

トネリコ

トネリコ

住宅地などで、大きくなり過ぎた為に可哀そうなぐらいぶつ切りにされたトネリコをよく見かけます。

そんな状態の木を見かけると、庭師としてはチョッと悲しい気分...😢

新しく植樹をするなら、成長の早い大きくなり過ぎる庭木は初めから選ばない方が無難です。

1年に伸びる枝や葉が旺盛過ぎない木

庭木の中には、1年間で枝の徒長枝や葉が旺盛に伸びる木があります。

例えば、カシ・モチ・梅・トネリコなどがそれに当てはまります。

アラカシ

1年間で徒長枝がかなり目立つ伸び方をする木は、剪定など管理がとても大変。

このような木は生垣には適していますが、よほどその木が好みではない限り選択しない方が無難です。

危険な毛虫などが発生しない木

庭木に付く危険な毛虫と言えば、「チャドクガ」。

このチャドクガが発生する庭木は、ツバキ・サザンカ・シシガシラなどです。

なるべくなら、このような危険な毛虫が発生しやすいような木は選ばないのが無難です。

ツバキ

おすすめの庭木は...

最近のおすすめする事が多い庭木は【 常緑ヤマボウシ 】ソヨゴ (実が成る雌株)】などです。

これらは常緑樹なので落ち葉の煩わしさも無く、比較的成長が緩やかなので最近では人気があります。

常緑ヤマボウシ

常緑ヤマボウシ

あと、「ヒイラギ」「マキ」「モッコク」「オウゴンマサキ」なども良いかもしれません。

オウゴンマサキ

オウゴンマサキ

まとめ

今回は、庭師として新しく庭木を選ぶ際のポイントについてお伝えしました。

お庭に植える木を選ぶ際の大きなポイントは、成長が緩やかで後々手間が掛からない木を選ぶ事です。

あとなるべく害虫などが付きにくい木です。

庭師としてこのような意見をお伝えしましたが、庭木選びの参考にしていただけると幸いです。

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